USブランクスについて

1960年代初頭にサーフボードブランクスのシェア60%を誇っていた
クラークフォームが2005年12月に突然工場を閉鎖しサーフブランクスの供給がストップした。
当時の開発者と、工場長が中心となりに一年後の2006年にUSブランクス・
サーフブランクスメーカーとして復活した歴史は意外と新しい事です。


現在ブランクスのモデルは80型以上

ウレタン型で66型、EPS型で22型
ショートボード、レトロ系、エッグ系、ガンタイプ、ミッドレングス、ロングボード、sup
また、マシンシェイプ用にロッカーに余裕を持たせたタイプ
幅が自由に設計できる畳の様な四角いブランクスなど多様なブランクスが用意されています。

ブランクスデザインはエリック・アラカワ、パット・ローソンなど有名なシェイパーによってデザインされ
品名で6’4”EAはエリックアラカワデザインのブランクス6’4”のことであり
様々なアウトライン、ロッカーを取り揃えている。

ブランクスのカスタマイズ ポリウレタンブランクスは発砲密度で6種類

全てのブランクスにラインナップされているわけでは有りませんが
発砲密度が違うブランクスが用意されています。
標準的なブランクスはブルーとされ
ブランクスのノーズにブルーのペイントがされている
オーダー時に指示が無ければこのブランクスを使用するのが通常
ブルーを基本として
発砲密度が低く軽量な2種類、順にレッド、オレンジの2種類
発砲密度が高く、重く、強度があるグリーン、ブラウン、ブラックの3種類





レッドはパフォーマンスボード

また、最軽量なオレンジはコンペティションボードとされています。
確かにオレンジは軽いですがEPSと比べると
その質量は同じ程度ではなく
ブルーと比べるとやや軽いという感じでしょうか。
軽さより、ブランクスの柔軟性や浮力・重心の特性が
EPSと比べると変わってくるものと思われます
オレンジについては、ショートボードのみのナインアップで
全てのブランクスで提供されているわけではないので
オーダー前に事前の問い合わせが必要となります。

オレンジ コンペティションボード
レッド  パフォーマンスボード
ブルー 標準ボード
グリーン ロング、レトロボードなど
ブラウン クラシックボードなど
ブラック トゥーインボード

ストリンガー カスタム PU

通常のブランクスはbasswoodを使用しており
木材の特徴とすれば、日本産のシナノキと同類。
樹木も木材もよく似ている中~大型の樹木で
気乾比重は0.42で軽く、粘りはあるが、衝撃には弱い、
変形は少なく加工は容易で、塗装のりはよく、接着も容易とされ、
キャビネット、楽器、家具などに使用される木材。
シェイプ時のカンナがけにも綺麗に削れ作業性もいい。
国産の桐のストリンガーもあるが
かなり近いものがあるのかもしれない

Basswoodを基本として

木製の軽いものがBalsa
重くなる順として
Dark Wood → Ceder → Redwoodである

Plywood いわゆる合板

ストリンガーに接着剤の色が入っているものが合板ストリンガーです
縦目、横目が交互に入るので狂いは少ないのかもしれませんが合板なのです。
一枚板は歪みがあるので大量生産については廃棄するものが多いのかもしれませんね。
コストが利益に反映されにくいと言ったところでしょうか。
しかし。高品質な合板もあり、パフォーマンス用のショートボードに
使用されているPoplar Plywoodsというストリンガーも用意されています。

ポリウレタンストリンガー PUブランクス (BLACK PLYWOOD)(DARK WOOD)

木製じゃないのに名前がWOODです。
厚めのボードや捻じれトルクのフィーリングを和らげる素材です。
自分はオヤジボードを作成する時など
厚さが気になる場合のカスタムとして使用てします。
ストリンガーの厚さも2mm
波待ちしている時には水面の張力を感覚で感じられるので
ボードがボヨンとするのが判るぐらいです。
厚さが出るボードはこのストリンガーが合ってるかなーって思います。

ストリンガー カスタム EPS

PVCストリンガー EPSブランクス (BLACK PVC3mm・6mm)

上記ポリウレタンストリンガーと同じく
EPS素材にはPVC(塩ビ)のストリンガー
接着剤の問題ですかね。
EPSボードも完全硬化に半年程度かかり
時間が経つとともに硬くなってしまうので
柔軟なストリンガーがチョイス出来る様になっている
ん〜。時間が経つとエポキシはパキパキだし
効果は薄い様な気がします。
以前は使っていましたが。

Bkack Foarm Stringer (EPSフォームにポリウレタンストリンガーを使用)

実際に触ってみると、ノンストリンガーEPSにちょっとコシがついた感覚です。
ノンストリンガーはカーボンでチューニングしたものが多いですが
意外とこれでもカチカチなので
ビミョーにソフトな感覚があるのかも知れません。
作っていながら、この素材のボードは
自分が乗ったことがないので申し訳ございませんが
コメントができる状況ではありません。
すいません。

最後に

USブランクスは本当に削りやすく
何と表現すれば良いのか
他社と比べ発泡が均一なので、削る時の音が違います。
シューっていう意外と高音な音がですんですよね。
他社の場合は気持ちいい音がしなくて
糊がべっちゃ、ストリンガー削れないし…。
ですです。