写真のボードは

サーフボードの機能だけを考えると
クリアのサンディング仕上げが
一番いい筈ですが

デザイン性もボードデザインの一環なので
避けては通れません

新しいモデルの写真を撮るので
少し凝った塗装をしてみます。


マスキングで色分けし
オーバーラップした部分で
グラデーションを表現した
塗装です


何と言っても
10色を色分けしたマスキングは
大変!
1色吹いて乾いてから
マスキングの切り返し
マスクする部分を
少しづらしたり
大きくづらすことによって
重ねた色も濃淡が出るので
20色以上の色の表現がされています。
乾燥に時間もかかるので
上下から攻めてみました


塗料について

塗料は水性塗料で
発色の良い
マニューバーラインの
コスモカラーを使用しています。
耐光性もある
サーフボード用の塗料です

ホームセンターで販売している
塗料はどうしても
色が濁っていて
純粋な赤、黄色、
発色の良いブルー系がないのです

どうしても
ウレタンは気泡がいっぱいあるので
一度吹きでは色が馴染まないので
最低2回は重ね塗り
色によっては
ムラが出やすく
3度吹きする事もあるので
大変なのです

マスキングテープ

ウレタンフォームにマスキングするには
テープの接着強度と
曲線を貼れる柔軟性
この2点が重要です
これも
マニューバーラインから入れてます
クラフトテープでドイツ製です
接着性、柔軟性もよく
テープ幅も種類があり
塗装にはこのマスキングを使用しています。
結構お値段が良いですが…。
曲線は3mm幅を使用

マスキングが剥がれやすい
ノーズ、テール部分には
テーププライマーを使用
スプレーのりみたいな感じで
かなり接着性が上がります


レールラインを引く時の道具

道具箱の中に昔からある
げがきを使っています
特に作る必要もないく
問題なく使っていいます
というより
慣れちゃいました


塗装する事によるサーフボードへの影響

色にもよりますが
濃い色はどうしても
重塗りの回数が多くなるため
塗膜も厚くなります

塗料の重さの影響というより
ラミネートの影響です
塗膜が厚いと樹脂の馴染みが悪く
細かい気泡が入りやすく
下処理をしなくてはならないことと

オーバーラップした段差の処理
をしなくてはならない事が
最終的に樹脂の使用量が増え
軽いボードにならないという事です

ショートボードなら
フォームがUSブルーで
2.5kgで仕上げる事ができるボードでも
2.8kgの仕上げになっちゃう位ですかね
この300gは手に持った時に重いなと感じるので
気になっちゃいますね
重くても良いボードなら良いんですけど

作るボードによって
カラーも考えることをおすすめ致します