サーフィンの原点回帰、シングルボード

コンペ思考にサーフィンを考えるとどうしても
とんがった細身のボードしか考えらえず、
技や難易度に目を向けがちです。

スタイルで考えると波のラインをどう描くか
また、優雅なライディングはターンの原点に戻り、
シングルフィンは波にサーフさせてもらう感覚。
ステップを変えないとボードは走らなし、りきんでグリグリしてもダメです。
最近の製作したシングル2本アップします。

6’0” 37L イーグルノーズ シングルダブルVee 桐 EPS


6’0” 31L シングルダブルVee 2チャンネル  US EPS





スタイル重視だからEPSでもカラーも重視

もちろんスタイルを重視するなら、色にもこだわりたいですね。

オレンジボードの樹脂カラー (ディケールが問題!)

どちらも、オーダーボードですが、オレンジボードは樹脂カラーのみのご注文で両面ディケール入りこれが問題です。

最後の仕上げ樹脂にディケールを入れる事もできますが、修理や、剥離を考えるとやりたくない選択です。クロス一層に樹脂カラーを入れるのはエポキシ樹脂ですと均一に色を入れるのがかなりシビアです。

まあ、実験的に自分のテストボードを樹脂カラー巻きにして色テストしてしまえ!
で、グリーンで色付け、ディケールも色の下に入れましたよ。

失敗です。ムラになりました。


結局色々悩み、下地に薄いオレンジを吹けばどうにかなるかと


水性で色を入れましたが、たいした効果はなさそうな感じなので
最終手段、色樹脂を刷毛で着色、表裏300g程度ですみ、重さに影響はなさそう。


どうにか、
ボトム・デッキ一層ずつ樹脂カラークロス巻き4ozパッチ+4oz/4ozパッチ+4oz
ディケール入れ
ボトム・デッキ一層ずつクリア樹脂クロス巻きで仕上げ4oz/4oz
最終的に3.2kg仕上がりで想定内で仕上がりました。

きみどり色ボード 樹脂カラーアブストラクトが希望!

さすがに樹脂カラーアブストラクトはお断りしました。
樹脂の使用量が増えるばかりか、ポリ樹脂のようにボード上で色が綺麗になじまないと判断。
想像しただけでも失敗が想定されます。

エポキシ樹脂は加温しても粘度が高いのが難点です。
どうにか、近いイメージで仕上げたいのでお任せいただきました。

下地に水性で色を入れ、エアーで飛ばしながら色を流し着色。

適当に見えながらも綺麗に仕上げないようにするのに勇気がいります。

次に黄緑色の樹脂で刷毛コーティングで濃いめに着色。
ここで透明感のある色の層ができるので水性塗装とはちょいと違う味が出ます。


クリア巻きして仕上げ3.0kg仕上がり。

最後にシングルにこだってわりカラーにこだわるのも当然。
ボードの性能はもちろん細部までこだわりにお応えしたいと思っています。